もと北山金閣寺の地にあった西園寺は,元仁元年(1224)に太政大臣西園寺公経(きんつね)が北山の別業内に創建した仏堂に始まります。その寺名を家名とした西園寺家は南北朝動乱期に一時衰微しますが,足利将軍義満はその地を所望し,寺は室町頭に移され,天正18年(1590)に現在の地に転じます。義満がその故地に造営したのが北山殿で,のちの鹿苑寺になります。現在は浄土宗で宝樹山竹林院とも称し,天明の大火後の再建になる本堂には重要文化財で鎌倉時代作になる木造阿弥陀如来坐像が安置されています。墓地には西園寺家代々のほか,下鴨神社の祠官で歌人としても知られる梨木祐之・祐為らの墓があります。
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