織田信長とのゆかりが深い阿弥陀寺は蓮台山と号した浄土宗の寺で,本尊は阿弥陀如来,江戸時代には浄土48願寺巡拝の16番でした。天文年間(1532〜55)清玉が近江国坂本に創建し,織田信長の帰依を得て上立売大宮に移り,天正10年(1582)に信長が本能寺の変に自刃した時,その父子らの骨灰を集めてこの寺に埋葬したと伝えています。その後,天正15年の寺の移転とともに織田信長以下120余名の墓も移設されました。境内には俳人芭蕉や蝶夢の句碑があります。蝶夢は塔頭帰白院の住職でしたが,五升庵と号して芭蕉の遺蹟顕彰につとめました。また,儒者の皆川淇園(みながわきえん)一族の墓もあります。
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