悪縁を切る神として信仰されていて、社殿には祈願の札 がかかげられてある。祈願する人は水を供え、灯明をあ げてから、社殿をぐるぐる回って祈ると効果があるという。御神体は、あと一夜で思いを果たせなかった深草少将が腰掛けた石と伝わり、少将の果たせぬ一念がこもった石とされ、この石の傍らを通ると男女の縁が切れると云われている。かつては願掛けの折りに髪の毛を供えると云う風習もあったらしく、祠に巻き付く髪の毛で不気味な雰囲気だったといわれている。今でも男女の悩みで訪れる人が多く、深草少将の一念は今も伝説の中で生き続けている。 婚礼の時はけっして菊野大明神の傍らを通らないのが、京都の習わしとなっている。
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