殿舎の南端の大広間で、寄棟造桟瓦葺で銅板葺の軒を深く出し、悠然たる姿を前庭にあらわしている。ゆるやかに広がる屋根の造りが、建物の高さ、大きさを包み込んでまことに穏やかな外観にまとめられている。こうした巧みな造型が北端にまで貫かれていて、南北にのびのび連なる殿舎のいかめしさを感じさせない。
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