本満寺から北へ,東側に4か寺が並び寺町の面影を止めています。その二つ目,仏陀寺は大蔵院と号する西山浄土宗の寺で,古く平安時代に朱雀・村上両天皇を開基としています。天暦6年(952)に落飾された朱雀上皇は法名を仏陀寿と称されますが,間もなく崩御になったことから,村上天皇が兄上皇の仙洞御所朱雀院を仏陀寺とされました。中世には万里小路春日(柳馬場丸太町付近)にあって勅願所となりましたが,天正年間に現在の地へ移りました。今の堂宇は天明大火後の再建になります。本堂には本尊として重要文化財になっている阿弥陀如来座像が安置され,高さ84.7センチ,異例の上品中生の説法印を結ぶ平安時代末期の定朝様の寄木造です。
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