修学院離宮の南西に位置する小さな寺が臨済宗大徳寺派に属する解脱山禅華院である。
狭い境内にいくつもの石仏が各所から遷され祀られている。最も古いものは、雲母(きらら)坂地蔵といわれる弥勒菩薩坐像、阿弥陀如来の二体で、石仏の背に平安時代後期、「大治元年五月八日」(1126)の銘がある。もとは、雲母坂の登り口、音羽谷にあった雲母寺(きららじ/うんもじ)に祀られていた。寺は、平安時代末期の元慶年間(877-884)、天台宗の相応により創建され、比叡山延暦寺に属した。近代以降、1885年に廃寺になり、1977年に当院に遷されたという。また、鎌倉時代後期の等身大の石仏二体は、隣接する修学院離宮の田園の中にあったものが遷されたという。
価格 | 参拝無料(堂内非公開) |
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住所 | 左京区修学院烏丸町20 |
TEL | 075-781-2609 |
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