東寺伽藍の西北の一郭を西院と呼び、かつては空海の住房があったとされる。前堂、後堂、中門の3部分からなる複合仏堂で、全体を檜皮葺きとする。
厳重な秘仏で非公開であるが、日本の不動明王像としては最古の作例の1つである。北側の前堂には弘法大師坐像を安置する。この像は東寺の親厳の依頼により、1233(天福元)年、運慶の4男康勝が制作したもので、空海の弟子の真如が描いた空海の肖像とほぼ同じといわれている。
この像は庶民の信仰を広く集めており、像の前では、毎朝6時に「お大師様」に朝食を捧げる「生身供」が執り行われ、多くの参拝者が集まる。国宝に指定されている。
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