南禅寺の中門をはいってひときわ目を挽くのが三門。歌舞伎の楼門五三桐(さんもんごさんのきり)の二幕返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」という名台詞を吐く「南禅寺山門」がこれである。 ただしそれは創作上の話で、実際の三門は五右衛門の死後30年以上経った1628年(寛永5)年の建築。大名藤堂高虎の発願によるもので、1614(慶長19)年の大阪の陣で戦死した家来たちへの供養のために寄進された。
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